Yahoo知恵袋に次のような質問がありました。
500円玉貯金って意味ないですよね? 家に現金置いとくのも怖いし…
「500円玉貯金」というのは貯金箱に500円玉をひたすら貯める貯金法です。
手軽に始めることができ、着実にお金を貯められるので一見堅実な貯金法のように見えますが、
インターネット上では「500円玉貯金なんて意味がないのでは?」「やるだけ無駄」といった意見が書かれたブログ記事が数多く見られます。
本当のところ、500円玉貯金は意味がないのでしょうか?
調査してみました。
結論を言います。
500円玉貯金は意味があります。
なお「500円玉貯金が意味ない」という主張を分類すると大枠5パターンに集約できました。
それゆえ、この記事では、その5パターン全ての主張が、完全に間違っていることを示し、500円玉貯金が意味があることを証明していきます。
500円玉貯金が「意味ない」「無意味」と言われる理由5パターン
パターン1:利子がつかず、リターンがないから意味ない
500円玉貯金が「意味ない」とされる理由の一つが「利子がつかない」こと。
500円玉貯金しても利子が付かないのだから、銀行に預ける方がよい、という理論ですね。
確かにこの理論には一見一理あるようにも思えます。
しかしながら、一度ちょっと考えてみましょう。
仮に500円玉貯金する予定のお金を全て銀行に預けたとしたら、一体合計でいくらの利子が貰えるかを考えてみてください。
一般的な500円玉貯金箱は「100万円貯まる」という触れ込みですので、仮にこれを全て銀行に預金した場合、毎年もらえる利子はたったの「10円」です。(※みずほ銀行等メガバンクの普通預金金利0.001%を適用して計算)
大半の人は100万円貯まるまでに我慢できず500円玉募金箱を破壊してしまうと考えられるので、ようは、たったの10円未満の利子しか得られません。
ほとんど意味がないですよね。
このたかだか10円未満のために、「わざわざ銀行に行く」「銀行の窓口に並んで待つ」という行動をしなければならない。
そのために10分20分の時間がかかるなら、その方がよっぽど意味がないと言えますよね。
実際、アルバイトの時給を1,000円すれば、10分あれば166円稼げる計算になるはず。
たった10円の利益のために、166円以上の時間を無駄にしているのであれば、あまりにも頭が悪いと言わざるを得ません。
よって「利子がつかず、リターンがないから500円玉貯金は無意味」という主張は、あまりにも愚かな考えなのかもしれませんね。
パターン2:現金を家に置くことによる盗難リスクがあるから意味がない
500円玉を家に置いておくと、泥棒が入った時に盗まれるリスクがあるので500円玉貯金は意味ない、という意見です。
確かに500円玉用の貯金箱は目立ちそうだし、一見もっともらしい意見に思えますよね。
しかし、これもちょっと考えてみてください。
一般的な500円玉用の貯金箱であれば、先述の通り、どんなにパンパンに入っていても30万円程度です。
一般的な泥棒であれば、わざわざ逮捕リスクを犯して他人の家に侵入している観点からも、クレジットカードや貴金属など、もっと金目のものを狙うと考えるのが通常です。
加えて言えば、30万円分の500円玉が入った貯金箱は4kg以上の重量であり、かつサイズもそこそこ大きいので、逃走する上でも邪魔なことこの上ありません。
従って「500円玉貯金は盗難リスクが高いから意味ない」という考えは、盗む側の視点に立って考えていない暴論であり、完全に論理が破綻していると言わざるを得ません。
パターン3:途中で開けたい衝動に駆られるから意味がない
これもよくある意見なのですが、500円玉貯金の意味を理解していない人にありがちな考えです。
確かに500円玉が貯まってきた貯金箱を見ると一見開けたくなってしまいそうな気もします。
しかし、実際に500円玉貯金を実行している方々にインタビューをすると「その衝動を我慢しながら貯金するのが500円玉貯金の醍醐味」「むしろ500円玉が貯金箱に隠れて見えなくなるから、いつでも使えるところにあるよりは使いたくならない」といった意見が大多数です。
他にも「長い間我慢した結果、いっぱいに貯まった貯金箱を開封する時の充実感を味わいたいから頑張っている」という方も多いようです。
いずれにしても「途中で開けたい衝動に駆られる」のであれば、貯金箱を見えないところに置いておく、誰かに預けておく(その人に500円玉を渡して貯金箱に入れてもらう)など、いくらでも手段はあります。
にも関わらず「500円玉貯金は途中で開けたくなるから意味ない」という短絡的な結論を出しているのは、思考停止と言わざるを得ません。
思い込みで物事を決めつけず、しっかりとその先まで考える癖をつけた方がよいのかもしれませんね。
パターン4:両替するときに手数料がかかるから意味ない
貯まった500円玉を両替するために銀行に持っていくと、交換時に手数料がかかるから500円玉貯金は無意味、という意見もTwitterなどで散見されました。
この手の主張も割と多かったのですが、大きな見落としが1つあります。
それは「そもそも500円玉貯金をしていなければ、500円以上の無駄な浪費をしている可能性が高い」ということです。
これに関しては可能性論でしかないのでなんともいえないところではありますが、あなたもポケットに500円玉が入っていたから自販機で飲み物を買ってしまう、などといった行動はしたことがあると思います。
また、仮に1日1枚の500円玉を貯金箱に貯めていくとすると、30万円溜まりパンパンになるまでには1年半かかりますが、1年半の間に500円以上の無駄遣いしてない人は、おそらくほとんどいないのではないでしょうか。
こう考えると、大半の人にとっては、500円玉貯金をしていた方が、500円玉貯金をしないよりも節約出来ている可能性は非常に高いと言えるので、
「両替手数料に500円掛かるから500円玉貯金は無意味」という主張は、本質を理解していない考えである可能性が高いです。
パターン5:キャッシュレスの流れに逆行しているから意味ない
「このキャッシュレス時代に現金を貯金するなんて時代遅れだ!」という発言もよく聞かれる「500円玉貯金アンチ」の主張の一つです。
実際、500円玉貯金に関するブログにはこういった趣旨の記事が非常に多いです。
しかし、これも少し考えれば間違っていることがわかります。
というのは、500円玉貯金をしていても、別にキャッシュレス化の波に乗って、QRコード決済やクレジットカード決済を行うことは可能だからです。
キャッシュレスの方が便利な時はキャッシュレスで買い物をし、現金で支払った時に生じた500円玉を単純に貯金箱に入れれば良いだけですよね。
キャッシュレス化によって、現金を使う機会が減ったので、500円玉の貯まる速度が遅くなる、という主張であればその通りかもしれませんが、それによって500円玉貯金自体が無意味化しているわけではありません。
この点から「500円玉貯金はキャッシュレスの流れに逆行しているから意味がない」という短絡的な主張をしているブログは明らかに詭弁であり、論理的整合性が取れていない主張をしていることに気づいていないことが分かります。
こういった暴論は、一見正しそうに見えるので納得してしまいそうですが、よく考えれば明らかにおかしいことがわかるので、「500円玉貯金は意味ない」という意味不明な主張に、騙されないようにしてください。
「500円玉貯金は意味ない」という人を安易に信用しないようにしよう
上記のように、「500円玉貯金は無意味」という意見は、全て間違いである可能性が高いことがわかりました。
実際の実行者の声を聞くと分かる通り、500円玉貯金は安心・安全かつ確実にお金を貯めることができるおすすめの貯金法の1つです。
このように、500円玉貯金は非常に有意義であるにも関わらず、インターネット上には、「500円玉貯金をしても意味ない」という支離滅裂な記事が蔓延っています。
ここからは推測になりますが、その理由はおそらく「銀行口座を開設させることで、その銀行から紹介料としてサイト運営者が報酬を受け取っているから」と考えると整合性が取れます。
もちろんそういったケースばかりではないかもしれませんが、皆さんは決してそのような記事に誘導されることなく、500円玉貯金にメリット感じるのであれば、ぜひチャレンジしてみてくださいね。