危険物甲種が「意味ない理由」は合格率が高いため市場価値が低く希少性がないから?

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Yahoo!知恵袋に以下のような質問がありました。

 

危険物甲種の資格って取得しても意味ないと思うんですが、実際のところどうなんでしょうか? 勉強時間・取得条件・取得難易度・仕事のリスクを考えても年収が見合うのか微妙な気がして…

知恵袋

 

危険物取扱者とは、「消防法で定められた危険物を取り扱うにあたり必要となる国家資格」のことです。

 

危険物取扱の資格としては「丙種・乙種・甲種」の3種類があり、それぞれ取得難易度が違います。

 

この記事で解説する危険物甲種の正式名称は「甲種危険物取扱者」と呼ばれており、危険物取扱者の資格の中ではもっとも取得難易度が高いです。

 

取得難易度がもっとも高いのに、なぜ「危険物甲種は意味がない資格」と言われているかを調査しました。

 

結果を言います。

 

危険物甲種を取得しても意味ないです。

 

なぜか?

 

無意味である理由を以下の項目で詳しく解説します。

 

目次

危険物甲種が意味ない理由①マッチングアプリでモテないから

 

もしかしたら、この理由が危険物甲種は無意味と言えてしまうかもしれません。

 

マッチングアプリでは仕事内容や年収が重視されているようです。

 

プロフィール分や出会って自己紹介したときに「弁護士」や「公認会計士」の資格があればモテやすいことは目に見えて分かりますが「危険物甲種の資格を保有してます」と女性にアピールできますでしょうか。

 

もしかしたら盛大にドン引きされてしまい、しばらく立ち直れない可能性があります。

 

であれば、どうせ国家資格を取るならニッチでモテない危険物甲種を取得するのではなく、マッチングアプリでもモテやすい公認会計士や税理士などへの勉強時間へ使うほうが意味があると言えます。

 

危険物甲種が意味ない理由②中卒でも取れる宅建よりも合格率が高いため希少性が低い

 

危険物甲種の合格率は例年30%~40%となっているようです。

 

業界を代表する資格の合格率と比較してみましょう。

 

需要のある国家資格の合格率

・中小企業診断士 20%前後

・宅地建物取引士資格試験 15~18%前後

・税理士 15%前後

・ファイナンシャルプランナー1級 10%前後

 

上記の資格は就職すると多くの方が耳にするであろう。有名であり人気な資格です。

 

そのなかでも、宅地建物取引士資格試験は中卒でも合格している方は多いですが、それよりも危険物甲種のほうがはるかに合格率が高いです。

 

ということは、危険物甲種は危険物取扱の資格のなかでも、もっとも難易度が高い割には合格率が高いので希少性が低いと言えてしまいます。

 

いくら国家資格と言えど、合格率が高くて資格所有者が多ければ就職や転職に特別有利にならないうえに年収もそこまで上がりません。

 

どうしても危険物甲種を活かした仕事をしたいという想いがなければ、これほど無意味な資格を取る必要はないと言わざるを得ませんね。

危険物甲種が意味ない理由③将来独立したいとあれば不向きな資格

 

危険物甲種は就職や転職するときに、その資格を活かせる専門分野であれば活躍できます。

 

しかしながら、将来的に独立開業をしたいとなれば意味がない資格と言えてしまいます。

 

仮に開業したとしても、ガソリンスタンドが主になると言われています。

 

危険物甲種は消防法で指定されている第1類~第6類の危険物すべてを取り扱うことができます。

 

就職や転職では専門職として役立ちますが、独立したところでできることが少ないです。

 

下手すると就職前より独立後のほうが年収はかなり減少しそうですね。

 

そのため、将来独立を考えていても役に立たないことから危険物甲種は無意味な資格と言わざるを得ません。

危険物甲種が意味ない理由④取得しても使わないことが多い

 

工業高校や専門学校によっては危険物取扱を就職用として取得する学生が多いようです。

 

しかしながら、在学中に危険物甲種を取得しても就職先はIT企業や金融機関に就職するといった危険物甲種をまったく活かせないことがあります。

 

しかも、危険物甲種は資格の有効期限があります。

 

有効期限は10年です。

 

10年と聞くと長いかもしれませんが、危険物甲種とまったく関係ない会社に就職や転職をして「やっぱり自分は危険物甲種を活かした仕事をしたい!」なんて10年以内に思い直すでしょうか?

 

思い直すことのほうが低いうえに、そもそも危険物甲種の希少価値は減っている可能性すらあります。

 

であれば、取得しても使わない可能性が高く意味がない資格を取得するよりはもっと実用的な資格の勉強をしたほうが有意義だと言えてしまいます。

 

危険物甲種が意味ない理由⑤かなり努力すれば高校在学中に取得できるが使わない可能性が高い

 

「一般財団法人 消防試験研究センター」によると、危険物甲種には一定の受験条件があります。

 

以下のいずれかに該当する方は、甲種危険物取扱者試験の受験資格があります。

 

危険物甲種の受験資格

・大学等において化学に関する学科等を修めて卒業した者

・大学等において化学に関する授業科目を15単位以上修得した者

・乙種危険物取扱者免状を有する者(実務経験2年以上)

・乙種危険物取扱者免状を有する者

・修士・博士の学位を有する者

 

高校在学中であれば「乙種危険物取扱者免状を有する者」の条件に該当すれば最短で危険物甲種を受験できます。

 

もしかしたら、工業高校で「危険物甲種は難易度が高いからあると就職で有利だぞ」と言われたり、謎の「危険物甲種を持ってる人かっこいい空気」があったとしても取る意味がないです。

 

なぜなら、頑張って在学中に取得しても使わない可能性も大いに有り得るからです。

 

 

 

 

 

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