SSDでRAID 1は意味ない？書き込み速度の低下

知恵袋に以下の質問がありました。

質問させていただきます。 M.2SSD×2でRAID1を構成するのは、あまり意味がないのでしょうか? よろしくお願いいたします。
引用　知恵袋

SSD RAID1とは、2台のSSDを使ってデータをミラーリングするストレージ構成のことです。

この方法は、データの冗長性を高めることを目的としていますが、一般のPCユーザーにとっては必ずしも最適な選択ではないかもしれません。

例えば、SSDの「書き込み耐性」（TBW）がRAID1の使用により早く消耗する可能性があり、これはSSDの寿命を短くする原因となります。

そこで、実際に「SSD RAID1」が意味あるのか、それとも意味がないのかを調査しました。

調査結果を回答します。

SSD RAID1は意味ないです。

無意味である理由を以下の項目で解説します。

SSD RAID1が意味ない理由: 寿命の問題

SSDの「書き込み耐性」（TBW）は、RAID1の使用によって早く消耗する可能性があります。

SSDは限られた書き込み回数が設定されており、この限界を超えるとデータの信頼性が低下。

RAID1では、データを2台のSSDに同時に書き込むため、使用頻度が倍増し、SSDの寿命もそれに応じて短くなります。

特に、大量のデータを頻繁に書き込む環境では、この問題はより顕著になるでしょう。

RAID1の使用は、ストレージの有効容量を半減させ、コストパフォーマンスを著しく低下させます。

例えば、1台あたり2TBのSSDを2台使用する場合、実際に利用できる容量は2TBのままですが、コストは2台分かかります。

この点は特にコストを意識する一般ユーザーにとって、非効率的な選択となり得るでしょう。

また、SSD自体の価格が下がっている現在でも、このコストの問題は無視できない要素です。

RAID1の構成は書き込み速度を低下させる可能性があります。

RAID1では、データを2台のSSDに同時に書き込む必要があるため、書き込み処理に時間がかかります。

これは、特に大量のデータを頻繁に扱うユーザーや、迅速なデータアクセスが求められる環境では大きな障害となる可能性も。

特に、現代のSSDは単体でも高速なので、RAID1による書き込み速度の低下は大きなデメリットとなります。

多くの人がRAID1を誤って真のバックアップ手段と考えがちですが、それは大きな誤解です。

RAID1は主にデータの冗長性を高めることを目的としており、データのバックアップとは異なります。

本物のバックアップには、異なる物理的場所にデータを保存することが求められ、ここでクラウドストレージや外部ハードドライブが重要な役割を果たします。

RAID1だけに依存することは、データ損失のリスクを高める可能性があるでしょう。

テクノロジーの進歩により、従来のRAID1の重要性は次第に薄れています。

新しいフラッシュストレージ技術や、より効率的なデータ保護手段が開発されています。

これらの革新により、特に一般ユーザーにとって、従来のRAID1によるデータ保護のアプローチは過剰であると言えるでしょう。

特に、クラウドベースのストレージソリューションは、使いやすさと柔軟性の点で優れた選択肢となっています。

多くの一般ユーザーにとって、SSD RAID1は必要以上の機能を提供する可能性があります。

今日のPC使用環境では、単一の高性能SSDと定期的なバックアップ（外部ドライブやクラウドストレージを使用）が、より簡単でコスト効率の良い解決策を提供するでしょう。

RAID1は、特に高度なデータ保護を必要としない一般ユーザーにとって、過剰な機能と費用の投資を伴うものです。