知恵袋に以下のような質問がありました。
盛り塩って意味ありますか?
盛り塩(もりしお)とは、「小皿に規定の塩を盛って玄関や部屋などに置く塩のこと」です。
盛り塩をする理由としては、悪い運気を取り除くという効果が期待されています。
歴史も長く起源としては中国から風習が始まり、それが日本に広まったようです。
さて、そんな歴史がある盛り塩ですが「意味ある派」と「意味がない派」の意見が大きく分かれています。
実際の所は盛り塩は無意味なのでしょうか?
調査結果を回答します。
盛り塩は意味がありません。
以下の項目で無意味な理由を解説します。
盛り塩が意味ない理由①第三者が見ると「気味が悪い」から
盛り塩を置く場所としては、一般的に家の中心から東西南北と表鬼門にあたる北北東、裏鬼門にあたる南南西が良いと言われています。
家の中心が分からない人は、人の出入りが多い玄関に多く設置しているようです。
本人は魔除けや風水的な観点から良かれと思ってしていましたが、盛り塩について知らない人から見ると「気味が悪い」と思われがちです。
とくに思春期である10代が友達を家に呼んでしまい、盛り塩を見た友達が変な噂をする可能性があります。
「○○の家に遊びにいったら玄関に塩の山があって不気味だった」
「○○の家の玄関に塩の山があって何かの宗教でもしてるのかな?」
「とにかく○○の家は塩が盛ってある場所があって気味が悪かった」
子供は純粋であるため、自分の判断で勝手に良し悪しを決めてしまう傾向があります。
盛り塩は人の出入りが多い玄関に設置したくはなりますが、思春期の子供がいるご家庭は場所を考えたほうが良さそうと言えますね。
盛り塩が意味ない理由②安い塩でも高い塩でも気休め程度だから
散々意味がないと言われる盛り塩ですが、高い塩でも安い塩でも効果がないのかを検証しました。
検証方法は以下のとおりです。
・300世帯を対象
・25kg1000円の業務用の安い塩を用意して10gに換算
・150gで1080円の高級な塩を用意して10gに換算
・150世帯は「10g0.4円の安い塩で盛り塩」
・150世帯は「10g72円の高級な塩で盛り塩」
上記の条件で一週間試していただきました。
結果としては、高い塩であろうが安い塩であろうがまったく無意味だったようです。
高い塩なら少しは期待できると思っていたようですが、どちらも盛り塩をする前とした後では変化がなかったようです。
このことから、お金と塩の無駄遣いなので盛り塩は意味がないと言わざるを得ません。
盛り塩が意味ない理由③科学的根拠がなく雨乞いみたいなものだから
盛り塩はいまだに科学的根拠がないのでほとんど認知されていません。
たとえば、似たような科学的根拠がないものに雨乞い(あまごい)があります。
雨乞いとは「日照りが続いたときに雨が降るように神様や仏様に祈ること」を指します。
もし運動会や花火大会の当日になって、この現代社会で神様や仏様に向けて一生懸命に祈りを捧げている人がいたら「あの人なんかやばそう」と思われることでしょう。
それくらい、雨乞いとは意味がない行為と言われているので、同様の盛り塩も同じような目で見られている可能性が高そうです。
これらのことから分かることとして、盛り塩は雨乞いのような気休め程度と思うのが自然かもしれませんね。
盛り塩が意味ない理由④そもそも「自分自身や周りに問題がある」から
盛り塩をすることで「悪い運気」を取り除けるという言葉だけを鵜呑みして実行しますが、それよりも見直すことが数多くあります。
たとえばですが、以下の問題解決のために盛り塩をしていませんか?
・家庭内のトラブル
・仕事のトラブル
・職場や友人との人間関係でのトラブル
・健康祈願
・なんとなく運気が上がりそうだからしている
盛り塩は前述したように科学的根拠がありません。
大半の方が「お金・人間関係・健康」でトラブルがあり不安だから盛り塩をしているようですが、そもそも「話し合い」や「自分で何かしらの対策を取る」といった行動をしていますか?
たとえば以下のようなことです。
・家庭内のトラブルがあれば「家族内で徹底的に話し合う」
・近所付き合いでトラブルがあれば「話し合う」
・職場の人間関係でトラブルがあれば「転職」や「部署異動」する
・貯金が貯まらずお金で苦労しているなら「家計簿」をつける
・病気の心配があれば「食生活」や「運動」といった予防医学を徹底する
大半が自分自身に問題がありますし、周りに問題があればそこから離れれば解決します。
せっかく地球上でもっとも優れた脳を持ってコミュニケーションが取れる人間に生まれたんですから、盛り塩なんていう科学的根拠がない無意味ものに頼るのではなく、まずは話し合いをしてみてはいかがでしょうか。
自分でできることをした上で、まだ不安があれば最後の気休めとして盛り塩をするならまだ理解できます。