民事調停は意味ない?問題解決に至らない場合が多い

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知恵袋に以下の質問がありました。

民事調停で「相手方は法律的に違反しているので」と主張しようとすると、調停委員の方から、ここは法律は関係ないと言われました。なんか、納得いかないのですが、調停とはそんなものなのでしょうか?

引用:知恵袋

民事調停は、民事に関する紛争を当事者間の話し合いによって解決を図る手続きです。

しかし、このプロセスは必ずしも効果的とは限りません。

特に、問題解決に至らないケースが多く、裁判に移行しても調停での内容が引き継がれないため、時間と労力の面で非効率的です。

さらに、弁護士から見ても、裁判の方が法的確実性が高く、民事調停を選ぶ理由が乏しいとされています。

そこで、実際に民事調停が意味あるのか、それとも意味がないのかを調査しました。

調査結果を回答します。

民事調停は意味ないです。

無意味である理由を以下の項目で解説します。

目次

民事調停が意味ない理由: 問題解決に至らない場合が多い

民事調停の申立てが不成立になることがあります。

これは、当事者間の意見の相違が大きく、合意に至らない場合や、必要な情報や証拠が提出されないことによって生じることが少なくありません。

また、17条決定が出ても当事者から異議が出されることがあり、このような状況では民事調停は問題の解決に役立たないことが示されています。

実際に、多くの民事調停が不成立で終わるケースがあり、これは民事調停が必ずしも効果的な解決手段とは限らないことを示しています。

民事調停が意味ない理由: 裁判への内容の引き継ぎがない

民事調停の後に裁判に移行するケースでは、調停での議論や合意の内容が裁判には引き継がれません。

つまり、調停で得た進展や認識の共有が、裁判では無視されることが多いのです。

これにより、調停での努力や時間が裁判において再利用されず、裁判における議論は再スタートとなるため、労力と時間の無駄になる可能性も。

この点は、民事調停が裁判に比べて非効率的な解決手段であることを示唆しています。

民事調停が意味ない理由: 弁護士からの利用が限定的

法的知識を持つ弁護士は、民事調停よりも裁判を選ぶ傾向が強いです。

これは、裁判がより確実で明確な解決をもたらすと考えられるためです。

裁判では法律に基づいた判断が下されるため、結果の予測可能性が高く、解決への道が明確。

これに対し、民事調停は合意に基づく解決を目指すため、予測不可能な要素が多く含まれます。

このため、弁護士は民事調停よりも裁判の方が効果的な手段と見なすことが一般的です。

民事調停が意味ない理由: 独自の考察による理由

民事調停は、一般的に時間と労力がかかるプロセスであり、結果が不確実です。

当事者間の意見の相違が大きい場合、合意形成までに長い時間がかかり、場合によっては解決に至らないこともあります。

また、民事調停の過程での合意は法的拘束力が弱いため、合意後に再び紛争が発生する可能性も。

このような不確実性と労力の観点から、民事調停は効率的で確実な解決を求める場合には不適切な手段と考えられます。

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