Yahoo!知恵袋に以下のような質問がありました。
「きゅうり」のあく抜きは必要ですか? よく、端を切って切り口をつまんでクルクルと回してあくを抜きますが、 これは必要なのでしょうか? そのままだと体に良くないのですか?
きゅうりを輪切りにすると維管束(いかんそく)と呼ばれる場所から白い液体がにじみ出るときがあるようです。
この白い液体は蟻酸(ぎさん)と呼ばれており、これが苦味の原因となりきゅうりはアク抜きは意味ある派と、きゅうりのアク抜くは意味がない派とわかれています。
一般的な意見としては「じゃがいもやゴボウのアク抜き」は意味があると思われていますが、「きゅうりのアク抜き」はあまり聞きません。
そこで、実際にきゅうりのアク抜きが意味あるのか、それとも意味がないのかを調査しました。
調査結果を回答します。
きゅうりのアク抜きは意味ないです。
無意味である理由を以下の項目で解説します。
きゅうりのアク抜きが意味ない理由①先端部分を切って食べればほぼ苦味がないから
きゅうりの苦味の原因となっているギ酸ですが、きゅうりのヘタ側に多く集まっています。
ちなみにきゅうりのヘタ側は茎に繋がっている側です。
であれば、きゅうりを食べる前にヘタ側を数センチ切ってから食べれば苦味はほとんどないでしょう。
よほどのきゅうり好きでなければ、1本丸かじりなんてしません。
このことから、苦味の原因であるアクが集中している先端を切ってしまえば良いだけなので、きゅうりのアク抜きは無意味であると言えます。
きゅうりのアク抜きが意味ない理由②マヨネーズや味噌などのアクより強いものと和えて食べるから
絶対に化学調味料は使わないという人でなければきゅうり単体で食べないでしょう。
どんな家庭でもきゅうりは味付けがされて出てくると思われます。
きゅうり料理もある程度はレパートリーが決まっていて「漬物・スティック・サラダ」が一般的です。
きゅうりは「漬物として漬け込んだり」や「味噌やマヨネーズ」と一緒に食べることが多いとTwitterやネット上で言われています。
これらの調味料はアクよりも味が濃いので、もしアクが入っていたとしてもアク以上に調味料のほうが味が濃いので気にならないことでしょう。
それでも苦味を感じたのであれば。きゅうりではなくゴーヤを食べている可能性があります。
今一度、ご確認ください。
きゅうりのアク抜きが意味ない理由③世界一栄養がないきゅうりを食べるよりも他の野菜を食べたほうが良いから
日本食品標準成分表によると、きゅうりは95%以上が水でできています。
そのこともあり、きゅうりは「世界一栄養がない野菜」としてギネス記録になっています。
参考までに、きゅうりの次に水分量が多い野菜は以下になります。
・大根 95%
・トマト 94%
・にんじん 87%
そもそもきゅうりのアク抜きどうこうの話ではなく、ほかに栄養価が高い野菜を食べたほうが健康にも良いです。
世界一栄養がないきゅうりのアク抜きを考えるだけ時間とお金の無駄である観点から、きゅうりのアク抜きをする行為そのものが意味がないと言えてしまいます。
きゅうりのアク抜きが意味ない理由④ギ酸よりも危険なものを毎日摂取しているから
アクの原因であるギ酸の摂取が心配だからきゅうりのアク抜きを徹底しているかたもいます。
そんなことを気にするよりも、糖質の塊で栄養がない「白米やパン」を食べないことのほうが重要です。
白米やパンは「世界一栄養がない野菜のきゅうり」よりも「栄養がない食べ物」ですので。
きゅうりのアク抜きというあまりにも無意味な小さいことを気にすることよりも、もっと大きな問題に目を向けることのほうが大事と言えます。