TOEIC800点は意味ない?英会話できないことがバレて恥ずかしくならないのは880点から。

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Yahoo知恵袋に下記のような質問がありました。

 

TOEICで800点取っても意味ないですか?上司が800点超えてるんですがあんまり英語しゃべれないです

知恵袋

 

 

TOEICは英語によるコミュニケーション力とビジネス能力を測るための試験です。

 

毎年多くの日本人が受験し、就活や転職活動において英語力を判断するために使われています。

 

TOEICの満点は990点で、巷では「800点取れればすごい」「800点を目指したい」という意見がある一方、

 

TOEIC800点取っても意味ない」「そもそもTOEICを受ける意味がない」といった厳しい意見も目立ちます。

 

実際のところ、「TOEIC800点取る」というのは意味があるのでしょうか?

 

徹底検証してみました。

 

結論から言います。

 

TOEIC800点は意味がありません。

 

詳しく見ていきましょう。

 

目次

「TOEIC800点」が意味ない理由①: 800点は英会話できるレベルではないから

 

TOEICの試験はリスニングとリーディングで構成されており、スピーキングの試験はありません。

 

つまり、TOEICは英語の読み書きの能力を測る試験であり、会話する能力を測るものではない、ということです。

  

TOEIC800点を取っている人でも、英語がほとんど話せないため、外国の人と一緒に仕事しても全くコミュニケーションが取れない、という事態になってしまうことが多々あります。

 

ちなみに、ミーティングや海外出張で日常的に英会話をしているビジネスパーソン30名に独自アンケート調査したところ、TOEICの平均スコアは約900点という結果になりました(最低点は880点)。

 

つまり、海外で英語でコミュニケーションしたり、日本にいても外国人と楽しくお喋りしたり飲みに行ったりするためには、TOEICで最低880点のスコアが必要、ということです。

 

TOEIC800点くらいで浮かれていると、陰で「あの人英会話できないのね…」と言われて恥ずかしい思いをする可能性があります。

 

たとえ読み書きができても、肝心の英会話ができないのであればTOEIC800点は意味がない、と言われても仕方がありません。 

 

「TOEIC800点」が意味ない理由②: テクニックの有無でスコアが大きく変わるから

前述の通り、TOEICは英会話の力を測る試験ではなく、リスニングとリーディングの試験です。

 

つまり、高校受験や大学受験と同じような試験だと思ってください。

 

試験であるということは、高得点を取るためのテクニックが存在する、ということです。

 

問題を解くためのテクニックを身に付けるだけで、スコアがいきなり100点近く上がる人もいます。

 

すぐにスコアが上がるということは、付け焼き刃の知識を身に付けたに過ぎないため、時間が経てば記憶が薄れていきスコアも下がっていきます。

 

社会人になってから大学受験時の問題を解けと言われても、忘れていて解けないことが多いですよね

 

TOEICも同じ話で、テクニックによって身に付けただけの知識で英語力を測ることは難しく、TOEICで800点を取っていても意味がない、といえるでしょう。

「TOEIC800点」が意味ない理由③: 「TOEIC800点です」と嘘を付く人と同レベルに見られるから

本当は英語が全くできないのに、

 

「俺、英語できるんだよね。TOEIC800点だし」という嘘を付く人をたまに見かけます。

 

この時「900点」とは言わないのがポイントです。

 

だって900点は英会話ができるレベルなので、「じゃあ英語で会話してみてよ」と言われたら一発で嘘がバレてしまいますからね。

 

800点は「英語はできるけど英会話はできない」という絶妙な点数なので、英語ができるという嘘を付きたい人にもってこいの点数なのです。

 

「TOEIC800点」を表明することは、そのような嘘を付く人と同レベルだとみなされてしまうリスクをはらんでいます。

 

よって、「TOEIC800点は意味がない」と言われても仕方がないかもしれません。

「TOEIC800点」が意味ない理由④: TOEICを受けている時点で引きこもりと見なされる可能性があるから

 

海外のビジネスパーソンに「TOEICって知ってますか?」と聞いたら、恐らくほとんどの人は「知らない」と答えるでしょう。

 

というのは、TOEICは日本人が日本人のために作った資格だからです。

 

TOEICの公式サイトには「TOEICは世界約150ヶ国で実施され、年間約700万人に及ぶ受験者を擁しています」と記載されています。

 

これを見ると世界的に知られている資格のように見えますが、実際はそんなことはありません。

 

ほとんどの国ではTOEICの受験者数は数十人~数百人しかおらず、全受験者700万人のうち、約7割は日本人と韓国人で占められているという世界的にはマイナーな資格です。

 

実際、海外に留学する際に英語のスコアを提出する必要がありますが、海外の大学が認定している英語検定は、そのほとんどがTOEFLIELTSです。

 

また、特にアメリカの大学院への進学を希望する場合は、TOEFLやIELTSに加えて、GREGMAT(ビジネススクールの場合)というより専門性の高い試験結果の提出が求められる場合もあります。

 

TOEICの点数を申請しようとしても「何それ?」と言われてしまうでしょう。

  

つまり、本気で海外に留学したり海外で仕事をしようとする人であれば、最初からTOEFLIELTS を受けるはずで、TOEICを受けても無意味であることを知っているはずです。

 

TOEICを受けている時点で、日本国内に引きこもっていると言われても仕方がありません

 

グローバル人材を目指すのであれば、TOEIC800点などという意味のない実績にこだわるよりも、海外の人と英語でコミュニケーションが取れる英会話力を鍛えたいものですね。 

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